【小説感想】夜廻

 

 

夜廻(よまわり)

夜廻(よまわり)

 

 

 同タイトル、日本一ソフトウェアさんから発売された探索型ホラーゲーム、「夜廻」のノベライズです。

 ゲームがすごく面白かったし、ゲームではほのめかす程度で明確に語られなかった部分が多かったように感じられたので、発売前から楽しみにしていました。

 

【あらすじ】
真夜中の世界には、ときどき妙なものがいる。
静かな通学路、仄暗い電柱の陰、シャッターが閉まった商店街、月明かりだけが頼りの畦道、鬱蒼とした森の中に佇む神社、山道の先にあるトンネル。
彷徨うもの、恐ろしいもの――そして、――が現れる不気味な夜の町で「大切なもの」を探し求め続ける二人の姉妹は、再び朝を迎えることができるのか? 

 

 感想はと言いますと、ゲームノベライズとしてはクオリティの高いほうだったと思います。ゲーム中主人公である「妹」と、小説完全オリジナルである「姉」、それぞれの視点で交代しながら話が進むのですが、姉妹の年齢差による表現の違いも含め、素直に楽しめました。

 ただ、私が夜廻のノベライズに求めていたものとはちょっと違ったかな、という感じです。小説という情報の多い媒体に移った以上、私は先述した「ほのめかす程度で明確に語られなかった部分」の補完をいちばん楽しみにしていました。

 「妹」の側がゲームの視点なので、注目すべきは「姉」の視点です。ただ、こちらでもゲーム中でわからなかったことはわからないままでした。それがちょっと残念です。

 

 ゲーム中の深夜の恐ろしげな雰囲気の文字での再現はとてもよかったので、ゲームの「夜廻」の世界が好きな方は楽しめるでしょう。

 

 

夜廻(よまわり)

夜廻(よまわり)

 

 

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