【マンガ感想】『モノノ怪 鵺』「奪い合われた香木への執着が導く末路」

モノノ怪鵺 マンガ感想

こんにちは、峰晃です。

 

今回は『モノノ怪 鵺』の感想になります。

 

昔から存在は知っていたのですが、原作アニメの『モノノ怪』のほうは実は未視聴でして、薬売りさんが櫻井孝宏さんだということだけ知ってます。

 

こちらはコミカライズ版になります。アニメもそのうち視聴せねば……。

 

 

あらすじ

見えぬ、聴こえぬ、触れられぬ。

しかし確かに其処にあるもの。

香の判別を競う「組香」で一人の姫を取り合う四人の男たち。

次第に明らかになる彼らの業とは裏腹に姿を見せぬモノノ怪 鵺。

見る者によって形を変えるモノノ怪 鵺が生み出す怪異とは--。

京の屋敷に香が満ちる時、貴方も、鵺に騙される。

--裏表紙より

 

永らく途絶えていたとされる香の流派のひとつ、笛小路流。

 

それが瑠璃姫というひとりの娘によってひっそりと守られていたことを知った四人の男たちが、姫を娶り、笛小路流を再び盛り立てようと名乗りを上げました。

 

誰が彼女を娶るのか。瑠璃姫は「組香」によって、誰が笛小路流を継ぐのかを決めることとしました。

 

そうして屋敷に集まった3人の男たち。ひとりは姿が見当たらず、その代わりに薬売りの姿が--。

 

東大寺を取り巻く人々

 

屋敷に集まった男たちは、瑠璃姫が所有する香木「東大寺」を求めて、此度の婚姻に名乗りを上げました。

 

廻船問屋を営む半井(なからい)、東侍の室町、公家の大澤盧房、そして実尊寺を交えて組香は行われるはずでした。

 

しかし実尊寺は現れず、代わりにやってきたのはモノノ怪を感じてやってきた薬売り。この四人で、組香を執り行うことになります。

 

さてこの組香(源氏香)というものの存在を初めて知りまして、作中の説明だとちょっとわかりにくかったので簡単にですが調べてみました。

 

香元が炊いた5つの香を5本の線に見立て、同じ香りだと思ったものは横線でつないで回答とする、という感じのようです。こちらのページが図解されていてわかりやすかったです。

 

ルールがわかれば、室町のようにそれぞれの名前を知らなくてもできるものではありますが、なんていうか平安貴族っぽい高度な教養を要求される遊びですよね……。

 

此度のモノノ怪とは?

 

今回のモノノ怪、「鵺」は香木「東大寺」そのものでした。

 

香がわかる者にとっては貴重なものであっても、見る目のないものが見たら「東大寺」もただの腐った木。ここが見る者、見る箇所によって形を変える「鵺」の根底ですね。

 

その価値を保証してくれる人間が、「東大寺」には必要だったため、人々を呼び寄せて組香を行わせていました。

 

半井、室町、大澤は、東大寺を巡る争いによってそれぞれ命を落とし、それに気づかずに組香を行おうとしていた亡霊にすぎなかったのです。

 

いやーこのね、本当はそこには誰もいなかったっていうの、小説でいう叙述トリックっぽくて好きなんですけど、半井の死の流れだけイマイチ理解できてないんですよね。

 

それとも実際にどうやって彼らが死んだかは置いといて、「彼らに自分は死んでしまったと認識させること」が重要なんだろうか。そっちなんだろうな。

 

原作アニメだともっとわかりやすいんだろうか。むしろわかりにくかったりする?今度時間作って観ます。

 

まとめ

 

初モノノ怪がコミカライズというちょっと屈折した出会いになりました。

 

独特の絵柄がすごく世界観にマッチしているし、(ちらっと観たことがあるだけですが)アニメの雰囲気もしっかりと表現していると思います。

 

というか今調べて知ったんですが、コミカライズ担当の蜷川ヤエコさんって妖奇士のコミカライズもしてるんですね!?

 

いわゆる「昔の日本」の和風っぽさというか、ゲームでいえば大神系列の表現が得意な方なんだろうなーと思います。

 

これでガッツリオリジナルの和風ファンタジーとか見てみたいなあ……。

 

それではまた。

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