【マンガ感想】いよいよ始まる司書への挑戦。『圕の大魔術師 2巻』

こんにちは、峰晃です。

 

以前、これから来るであろう推しマンガを5作品紹介したんですが

 

www.gomokuma.com

 

その中のひとつ、『圕(としょかん)の大魔術師』の2巻がついに発売されたのでその感想です!

 

首どころか全身長くして待ってましたよ~

 

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あらすじ

 

司書試験を受けるため村を出たシオは、本の都・アフツァックを目指す。

旅の途中、多くの仲間と出会い成長していくシオ。

そしてついに、憧れの地アフツァックへ――!!

     ――2巻帯より

 

1巻ラストにて成長し、司書試験を受けるために村を出たシオ。

 

2巻ではそのシオがアフツァックへ到着し、最初の司書試験を受けるまでが描かれます。

 

1巻から引き続いて登場しているキャラクターはシオのみという思い切った構成。

 

しかし、まるっとすっ飛ばされたわけではありません。

 

合間に挟まれる回想で、1巻の事件の後、どんな人と出会い、どんな風に人々から認められ、どんな風に成長してきたのかも丁寧に描写されています。

 

……あのですね、とにかくこの作品、情報量がものすごく多い。はちゃめちゃに多い。

 

一般的なマンガよりページ数が多いのもあるんですが、(参考:ロッキンユー!!!2巻 183p 圕の大魔術師2巻 254p)

 

アムン村からアフツァックまでの旅路と、1巻~2巻間の補完の回想シーン。両方無理なく1冊に収まってるんですよ。

 

ページの中にこれだけの情報量を詰め込み、それでいて読者に無理なく理解できるようスムーズな構成を作るって並大抵のことじゃない。

 

何はともあれ只者じゃないですよこの作者。もう1作品のほう(『7thGARDEN』)も読んでみようかな……。

 

1巻以上に丁寧に描かれる「多民族の文化」

 

1巻では舞台が辺境であるアムン村に限られていましたが、アフツァックへ向かう中でシオが通るのは、ヒューロン族自治区にある

 

「滝の村ハムセ」

「噴火口の町(本屋通りの町)イツァムナー

「水車の町エスプレオ」

 

の3つの町。

 

それぞれの町が地に足ついた特色を持っており、ぶっちゃけこの町ひとつずつで1冊ずつくらい話書いてもいいんじゃないの???ってくらい作り込まれています。

 

滝の村ハムセ

 

ここでシオが出会うのは、お姉さんが異民族ラコタ族と結婚しようとしている少女、チャク。

 

姿も文化も何もかもが違うラコタ族を毛嫌いする少女に、シオは「知らないものを恐れることは正しいこと」「知らないものを知っていることに変えていくと、知らないものが輝いてみえるようになる」ことを教えます。

 

さて、まず種族がふたつ出てきました。ヒューロン族とラコタ族。

 

ヒューロンが褐色の肌の人々、ラコタが絹を商いしているちょっと中国系っぽい人たちです。

 

言葉、挨拶、外見、すべてが違うよくわからない相手と、大好きなお姉さんが結婚することに拒否反応を示していたチャクですが、

 

シオと図書館で異民族(ラコタ族)の文化を学び、義理の兄になるラコタ族の男性とちょっとだけ理解しあうことができます。

 

文化の違いを理解し、尊重しあうこと。

 

そしてそのきっかけを知り、学ばせてくれるのが、図書館であり、本である。

 

圕の大魔術師の根底にある価値観としてそれらを示す、2巻冒頭にふさわしい話だと思います。

 

噴火口の町イツァムナー

 

舞台はアフツァックに近づき、本屋通りの町とも呼ばれる町へ。

 

大通りがすべて本屋という、「本を読むこと」そのものが文化として定着している町です。

 

ここに司書試験の受験票を購入しに来たシオですが、ここで試験を受ける仲間であり、ライバルとなるミホナと出会います。

 

おっちょこちょいでドジですが、純粋で本が大好きなミホナと仲良くなったシオは、本であふれた町特有の犯罪、「新刊泥棒」に遭遇。

 

ミホナの「虚勢を張ってでも前を向く」姿勢にならい、シオも内心恐怖を覚えながら新刊泥棒を捕まえます。

 

運命はまず振る舞いから。虚勢を張ってでも前を向く。

 

試験前に自信をなくしていたシオが、ミホナから、イツァムナーの町から学んだ大事なことです。

 

水車の町エスプレオ

 

本の都アフツァックに近いだけあり、製紙技術で栄えている町です。

 

また世界中で紙の需要が増えていて、常に労働力を求めている出稼ぎの町でもあります。故にちょっと治安は悪い。

 

ミホナとともにエスプレオに着いたシオは、またも新たな出会いを果たします。

 

シオやミホナと同じく、司書試験の受験者であるアルフ。小柄ですが非常に頭が回るずる賢い系の少年ですね。

 

アルフはエスプレオの町に詳しく、金さえもらえば何でもやるゴロツキのボライや、ケチが服を着て歩いていると称される骨董屋エトーマスについても教えてくれます。

 

ここで出てくるのが双尾(フルア)という種類の無彩の放浪者(シトラルポル)と呼ばれる生き物の存在。

 

いわゆる白皮症、アルビノです。ホワイトタイガーなんかもそうだったはず。

 

金髪に白い肌で、一般的なヒューロンと姿の違うシオも重なるところがあったのか、それともただ傷ついた小さな動物を哀れに思っただけだったのか。

 

シオは真っ正直にエトーマスに、そのフルアを譲ってもらえないかと交渉します。土下座で。

 

アルフの言う通り、お願いというよりは駄々っ子の我儘です。当然通るわけはないのですが、一切諦めることなくどんな仕打ちにも耐え続けることができるというのは、シオの良い点でもありますね。

 

結局アルフの機転に助けられ、そのフルアを譲り受けることになったシオ。

 

このフルアもただの動物じゃなさそうです。マスコットでありながら今後のキーになってきそうですね。

 

次巻考察

 

2巻ラストでは一次試験「悪夢の筆記試験」が終了するところまでで終わりました。

 

はたしてシオは一次試験を突破することができるのか?

 

まあメタ的に考えるのであれば一次はあっさり通ると思いますね。

 

試験の合格可否よりも、気になるのは他の受験者たち。

 

アルフの他、真っ先に終えたラコタ族っぽい少女、

 

1コマしか出ていないにも関わらず、セリフひとつで性格の片鱗が見える面々。

 

アルフ以外はみんな女の子ですが、これからシオとどう関わりを持っていくのかが楽しみなところです。

 

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それではまた!

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