【マンガ感想】響~小説家になる方法~

 

 

2017年マンガ大賞受賞作ということで話題になりましたね。

以前からタイトルだけで気になっていたんですが、マンガ大賞受賞を期に買ってみました。

仕事の休憩中に一巻を買って読み終え、退勤後にそのあとの全巻購入キメました。迷いはなかった。

 

一言でいえばとても面白いです。

見た目はメガネの地味系女子ですが中身は苛烈そのものの響。上級生の指を折ってみせたり、先輩の言う事が気に食わず本棚を故意に倒してみせたり。その場にあるもので人を殴り傷つけるのも作中でちょくちょくあります。非常に人を選ぶ主人公だと思います。

ただ、彼女には芯が通っています。社会のルールであるとか、常識であるとか、まったく別の基準で彼女には芯があり、信念があります。その彼女の信念に魅せられた人、あるいは共感できる人には非常におもしろい作品です。

逆に、その世間的な常識やルールを破り続ける彼女が許せない、どうしても許容できない人は、「響」の世界の中では彼女は小説の腕ただ一本でそれらを許されつづけるために、気持ちよく読めないでしょう。

 

私が魅せられたのは、響の小説に対する真摯な姿勢です。相手が誰であれ(たとえ大物作家であっても)それがつまらないと感じれば率直に「つまらない」と彼女は言います。どこがつまらなかったのか、具体的に彼女は指摘します。それは創作者として最高の感想、あるいは批評をくれる読者でしょう。(それを受け取りどう感じるかは、また人によって違うと思いますが)

そしてまた、彼女は創作者の側でもあります。自分の作品は客観的に見られなくても、他者の創作に的確に、誠実であれる彼女はとても好ましい。

 

現在6巻まで発売されています。マンガ大賞をとっただけはある面白さはお約束します。

 

 

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