【マンガ感想】衛宮さんちの今日のごはん 1巻【前半】

 Fate×料理
 stay nightから始まり、小説、アニメ、漫画、ソーシャルゲーム、アーケードと数多のスピンオフ作品でメディア展開を広げてきたFateシリーズ。今度の作品は――おいしいごはん!
 というわけで、衛宮さんちの今日のごはんと題した、士郎のみならず、第五次聖杯戦争はどこへやらのみんなでごはんを食べる漫画。
 とにかくTAa氏のほんわかした絵柄と、本編の殺伐とした雰囲気をすっ飛ばしてしあわせそうに日常を生きるマスターとサーヴァントたち、それから周囲の人々が、本当に本当にやさしい物語です。
 
 

・1話 あったか寄せ鍋

 記念すべき第1話。冬の衛宮家の一幕です。士郎、セイバー、桜、ライダー、藤ねえの5人でのんびりと夕飯を囲む、えみやごはんの基本構図をこれでもかと見せつけられます。
 寒い冬の日に帰ってきて早々ストーブの前を占拠する寒いのが苦手なライダー、温かい鍋にほう、と息をつくセイバーなど、とにかく日常のなんでもない、本当にさりげない所作の表現がすばらしいの一言。これが基準になると、他のごはん漫画を読んでも満足できなくなることが多く……げふん
 
 レシピは至って普通の、昆布だしのお鍋です。至って普通ですが、士郎の丁寧な下ごしらえが想像の美味しさに拍車をかけます。出汁の取り方や魚の下ごしらえなど、家庭での料理でここまで丁寧にすることってあんまりないですよね。この手間が大事なんだろうなあ。
 お鍋の時のシメは我が家ではうどんのことが多いのですが、雑炊も汁を吸ってめっちゃ美味しそう……。
 
 

・2話 鮭ときのこのバターホイル焼き

 出ランサー。冬木市のマルチアルバイター(?)、ランサーのとこからお魚を買う回。エプロン姿だったりアロハシャツだったり、何気にランサーって着替え衣装が多い気が。「魚を売るケルトの大英雄」とかいうパワーワードも士郎から飛び出したりしてます。
 ランサーを出迎えたセイバーの「魔力を感じて来てみれば、何をしに来たのです」ってセリフ、アニメだと敵意がないように演技するのが大変だったと、セイバー役の川澄さんがどこかでおっしゃってたそうです。まあ基本、敵同士ですもんね……。
 
 レシピはホイル焼き。これは自分で作ってみました。焼きとついていますが、蒸し焼きって感じなので焼き色はそれほどつきません。
 レシピ通りの分量だとちょっと薄味かもしれません。というより、魚には味がしっかりつくけど、下敷きの野菜がちょっと薄味になるかな? という感じ。作中で士郎の言う通り、すこし醤油を垂らしたり、わさびマヨをつけるとちょうどよくなる感じになります。
 鮭が本当にやわらかくほろほろになってめちゃくちゃおいしいです。手間はかからないけど、時間がそこそこかかるうえに生鮭って結構高いので、そんなちょくちょくは作れませんが……。
 
 

・3話 春のちらし寿司

 家で自作する機会はあまりないであろうメニュー。3月掲載話なので、イリヤとひなまつりの回。
 家に小さな女の子がいないと、そもそもひなまつりを意識しないかと思います。そもそもイリヤも実年齢的にはひなまつりって感じでもな……
 イリヤはもとがかわいいので柄ものの着物がとても似合いますね。せっかくだから凛や桜たちも着てくれればよかったのに……と思いつつ、それこそひなまつりの対象年齢から外れてるメンツでした。セイバーはエスコート役なので除外です。
 
 今回のレシピ、手作りのちらし寿司。寿司桶って一般家庭にねーぞ! しかし藤ねえなら普通に調達してくるでしょうね。ちらし寿司をケーキ型にする、という発想は華やかでお祭りっぽくてとてもよかったです。
 昔、桜でんぶが好きで、ちらし寿司の桜でんぶだけを拾って食べていたのを思い出しました。桜でんぶおいしいですよね……。
 
 

・4話 春野菜とベーコンのサンドイッチ

 士郎のバイト先のネコさんと柳洞寺での一幕。何気ない流れで士郎がお昼を作ることになるお話です。ちゃっかりマスターのキャスターより先に小次郎が登場しています。
 柳洞寺にあった春の山菜は菜の花。実は自分はあまり得意じゃないんですが、本当に春の一時しか食べられない食材ですよね。
 
 なんの変哲もないサンドイッチのレシピですが、よくよく読むとさりげない部分で、きれいなサンドイッチを作るコツが書かれています。自分で作ると具材が雪崩れたり、パンが水分でべしゃべしゃになっちゃったりしますが、そういうのを避けるためのポイントと言いますか……。
 当たり前といえば当たり前のポイントではあるのですが、それほど料理しない人には目から鱗ポイントでした。これが頭の片隅にあったおかげで、一時期業務スーパーのスモークチキンを大量消費してたときにきれいなサンドイッチを大量生産できましたし。
 
 分けてもらった小次郎も気に入ったのか、キャスターにそれとなく要求してるワンカットがかわいいです。
 
 

・5話 たけのこグラタン

 もーーーーータイトルだけでおいしい! はい確定!
 たけのこをもらったのは士郎ですが、洋食得意の桜が中心の回。シチュー粉使った簡単バージョンと言っているということは、使わない本格バージョンもできるということ……さすが桜……。この場合、師匠の士郎がすごいのか?
 たけのこのアク抜きも普通はやらないところですね。そもそもそんな新鮮なたけのこが手に入る機会が普通ないぞ。
 
 レシピはグラタン。たけのこが入ること以外はわりと普通のホワイトソースグラタンですね。オーブンで焼く必要があるのでハードル高そうに見えますが、ちょっとアレンジすればフライパンでもたぶん作れます。(自分は一人暮らし時代にオーブンもトースターもなかったので、フライパンでグラタンとかドリア作ってました)
 冬のごちそうってイメージがあります。自分は、鶏肉よりベーコンとかの、味が強めの肉が入ってるほうが好きです。
 
 桜が作った料理なのに味で士郎レシピだとわかる慎二、さすがというか、なんというか、なんなんだお前たち。
 
 
 後半へ続きます。
 
 

コメント